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黄金の夜明け団(おうごんのよあけだん、The Hermetic Order of the Golden Dawn)は、19世紀末にイギリスで創設された近代西洋儀式魔術の秘密結社である。黄金の暁会、ゴールデンドーンなどとも訳され、GD団と略される。
1888年3月1日、ウィリアム・ウィン・ウェストコット、マグレガー・メイザース、ウィリアム・ロバート・ウッドマンの三人によって発足。最盛期には100名以上の団員を擁したが、内紛により1903年頃までに3結社に分裂する。
その教義はカバラを中心に、 当時ヨーロッパでブームを起こしていた神智学の東洋哲学や薔薇十字団伝説、錬金術、エジプト神話、占い、グリモワールなどを習合させたもの。
外国為替証拠金取引ごとに、生命の樹(カバラの創世論の図)になぞらえた位階を設定。昇格試験を経て上位の位階に進むというシステムを採用し、一種の「魔法学校」の様相を呈していた。後の多くの西洋神秘主義団体も、このシステムを受け継いでいる。人間の階級は当初最低が「ニオファイト」で最高が「アデプタス・マイナー」であるとされていたが、後期には指導者が勝手にそれらより上の階級である「アデプタス・メジャー」等を名乗り始める。
長らくその内容は謎に包まれていたが、イスラエル・リガルディによって出版されて公に知れることになった。なおリガルディーはのちに自宅を魔術マニアに荒らされ、コレクションを盗まれる。これを天罰だという向きもあった。
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を意味するフランス語・英語のtarot(フランス語・英語では語尾の t を発音せず「タロー」の様に発音する)の日本語訳では、一般的に語尾の t を発音し「タロット」としている。 因みに他言語ではイタリア語: tarocco(タロッコ)、ドイツ語: Tarock(タロック)となっている。 タロットカードを指す言葉としてtarotという呼称が定着するまでは、ラテン語: triumphus(凱旋)が使用されていた。このラテン語: triumphusは「切り札」を意味する「トランプ」の語源として考えられているもののtarot自体の語源については現存する資料・文献の希薄性等の理由により、未だ謎のままである。
外国為替については、神秘主義者や占術家によって、エジプト起源説(クール・ド・ジェブラン)、ユダヤ起源説、インド起源説などが唱えられてきたが、いずれも信憑性に乏しい。
歴史上辿れる限りでは、15世紀前半の北イタリアで製作されたのが始まりと思われる[1]。当時は、貴族や富豪の為に画家が描いた手描きの物が主流で、ゲーム用に使用されていたらしい。この頃のタロットは、元来あった数札に、よりゲームを複雑化するための絵札を追加して行ったものと考えられ、まだ枚数や絵柄なども確定していなかった。現存する最古のタロットは、1484年の日付の入ったもので「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」と呼ばれる。この「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」には、「悪魔」と「塔」の凶札2枚が欠けており、最初から無かったのか、紛失によって欠損したのか、凶意を排除する為に意図的に廃棄されたのかは、今でも研究家の間で意見が分かれる。
その後、16世紀頃から木版画の量産品が出回るようになり、徐々に庶民へ、全ヨーロッパへと普及して行った。特にタロットゲームによるギャンブルは盛んで、風紀を乱すという理由から何度も禁止令が出ている。
日経225には、ミラノ辺りでほぼ現在と同じ絵柄、枚数が確立。この当時の絵柄のタロットは、当時一大生産地となったマルセイユにちなみ「マルセイユ版タロット」と呼ばれる。この頃よりタロットを神秘的な物と見る風潮が高まり、ようやく占いに多用されるようになる。クール・ド・ジェブランがエジプト起源説を唱えるなどし、それを受けてエッティラが新解釈の「エッティラ版タロット」を創作し、「タロット=神秘的」というイメージを確立する。
^ 正確にはイタリアのフェラーラに於いて、当時の領主であった「エステ家」の帳簿の中に「トリオンフィ(Trionfi トライアンフと同義)のカードパックを購入した」との記述が確認されており、日付は1442年となっている。その後も1452年・1454年・1461年の日付入りで「トリオンフィ」に言及した記録が発見されており、15世紀半ば頃には既にタロットカードが一般的に存在していたことになる。
カバラとタロット
19世紀中盤に、エリファス・レヴィが「大アルカナ22枚とヘブライ文字22文字に対応がある」など、カバラとの関連を示唆してからは、神秘主義者達によって、カバラの教義を盛り込んだ創作タロットが数多くデザインされた。
このタロットのカバラ的解釈は、黄金の夜明け団によって整備・確立され、後にこの教義に基づいた多くのオリジナルタロットを産む事となる。 黄金の夜明け団では、レヴイの示唆した「カバラとの対応」を具体化し、大アルカナ22枚のカードにヘブライ文字を対応させた。さらに、カバラの基本文献である『形成の書』ではヘブライ文字と世界の構成諸要素を対応させている事から、各カードを(ヘブライ文字を介して)七曜や十二宮などの占星術上の各要素と対応させた。
かくてタロットは、黄金の夜明け団によって「机上の占星術」という一面を持つに至った。なお黄金の夜明け団では、原則として「愚者」のカードにアレフ、「魔術師」にベートを当てはめ、以下、タロットの番号順にヘブライ文字の字母順を当てはめている。しかし伝統的なタロットの番号順に当てはめていくと、天秤の描かれたカードである「正義」に獅子宮に対応する文字ヘットが、獅子の描かれたカードである「力」に天秤宮に対応する文字ラメドが当たってしまう。 そこで黄金の夜明け団では、この二枚のカードの順番を入れ換えてヘブライ文字に対応させ、よりカバラの教学との親和性の高いタロットを提唱、その考えは多くのタロット愛好家に受け入れられた。
また、黄金の夜明け団では小アルカナについてもカバラの象意を配当した。即ちワンド・カップ・ソード・ペンタクルのスートに、それぞれ四大元素の火・水・風・地、ヤハウェの名前Y・H・V・H、カバラの創世論におけるアツィルト・ブリアー・イェツィラー・アッシャーの四つの世界を関連づけた。さらに各スートの1から10までの数札に生命の樹におけるケテルからマルクトまでのセフィラを当てはめ、キング・クィーン・ナイト・ペイジにはコクマー・ビナー・ティファレト・マルクトのセフィラと四大元素の火・水・風・地を当てはめている。
こうしたカバラ系タロットの中でも特に人気を集めたのは、黄金の夜明け団の解釈を元にアーサー・エドワード・ウェイトがデザインしたウェイト版或いはライダー版タロットで、現在の多くの創作タロットの手本となっている。
他に、アレイスター・クロウリーがデザインした「トート・タロット」も名作とされている。サルバドール・ダリがデザインした、巨大サイズのタロットも存在する。
カードの種類
大アルカナ(Major Arcana、22枚)と小アルカナ(Minor Arcana、56枚)の2種類があるが、小アルカナはカードゲーム以外では余り使用されないため、市販のカードには大アルカナのみのセットも多い。
大アルカナ(22枚)
ウィキメディア・コモンズには、タロット に関連するマルチメディアがあります。詳細については大アルカナを参照のこと。
0 愚者
I 魔術師
II 女教皇
III 女帝
IV 皇帝
V 教皇
VI 恋人
VII 戦車
VIII 正義※1
IX 隠者
X 運命の輪
XI 力※1
XII 吊された男
XIII 死神※2
XIV 節制
XV 悪魔
XVI 塔
XVII 星
XVIII 月
XIX 太陽
XX 審判
XXI 世界
※1:マルセイユ版など伝統的な物の場合。ウェイト版など黄金の夜明け団系タロットでは「VIII」と「XI」が逆になっている。
※2:「XIII」は無記名の場合あり。
小アルカナ(56枚)
項目小アルカナも参照。以下の4種類に大別され、それぞれ1010・ペイジ(Page)・ナイト(Knight)・クィーン(Queen)・キング(King)で構成される。
ワンド(Wand)
バトン(Baton)とも。棍棒。トランプのクラブに相当。
ソード(Sword)
剣。トランプのスペードに相当。
カップ(Cup)
杯または聖杯。トランプのハートに相当。
コイン(Coin)
ペンタクル(Pentacle)、またはディスク(Disk)とも。金貨又は護符。トランプのダイヤに相当。
遊び方
ヨーロッパでは、タロットは現在でも「遊戯」に使用されている。トランプと同じく様々な遊び方があるが、多くのゲームではトランプのトリックテイキングのルールに従う。
大アルカナが切り札で0 愚者が最強で次に強いのがXXI 世界の場合が多い。(日本式)ナポレオンなどと同じく、ポイントトリックゲームであるが、カードによって点数が違うというルールなどの違いがある。
タロットは占いとしての完成度の高さから、様々な派生品を生み出す要因にもなっている。特にビーバン・マリア・クリスチーナによって執筆された「悪魔のカード」と呼ばれるカード占いは、大小アルカナの枚数が同じで、各カードの意味もほぼタロットの古典的解釈に等しい所から、各カードを悪魔に置き換えたタロットであるといえる。